1.イントロダクション
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、ジョージ・ミラー監督によるポストアポカリプス映画の傑作です。2015年に公開された本作は、トム・ハーディ演じるマックス・ロカタンスキーとシャーリーズ・セロン演じるフュリオサが、荒廃した砂漠を舞台に繰り広げる壮絶なカーチェイスと戦闘を描いています。シリーズのリブートとして高い評価を受け、アカデミー賞をはじめとする数々の映画賞を受賞しました。
2.ストーリー概要
2-1.物語の始まり
物語は、核戦争後の荒廃した世界を舞台にしています。主人公のマックスは、生き残るために孤独に旅を続けていますが、捕らえられてイモータン・ジョーの支配する「シタデル」に連行されます。ジョーは独裁的な支配者であり、水をはじめとする資源を独占しています。フュリオサはジョーの信頼する副官ですが、彼女はジョーのもとから逃げ出す計画を密かに進めています。
2-2.主要な出来事
フュリオサはジョーの妻たちを連れてシタデルを脱出し、伝説の「緑の地」を目指します。マックスは偶然彼女たちの逃走に巻き込まれ、共に旅をすることになります。追手として、ジョーと彼の手下たちが迫り、激しいカーチェイスと戦闘が繰り広げられます。途中、過去のトラウマに苦しむマックスと、希望を捨てずに戦うフュリオサの絆が深まっていきます。
3.キャストとキャラクター
3-1.主要キャスト
- トム・ハーディ(マックス役)
- シャーリーズ・セロン(フュリオサ役)
3-2.サポートキャスト
- ニコラス・ホルト(ニュークス役)
- ヒュー・キース=バーン(イモータン・ジョー役)
3-3.キャラクターの魅力
- マックス: 過去の喪失から逃れるために孤独に生きるが、フュリオサたちとの出会いで再び人間性を取り戻していく。
- フュリオサ: 強靭な意志を持ち、ジョーの圧政から逃れようとする勇敢な女性。マックスとの協力を通じて希望を見出していく。
- ニュークス: 最初はジョーの忠実な部下だが、旅を通じて自己のアイデンティティと目的を見つける。
- イモータン・ジョー: 圧倒的な支配力とカリスマ性を持つ悪役で、映画の緊張感を高める。
4.ネタバレ
旅の途中で彼らが目指していた「緑の地」が既に荒廃していることが判明し、失望するフュリオサたち。
しかし、マックスの助言により、彼らは再びシタデルに戻ることを決意します。
シタデルに戻った彼らは、ジョーの死を見た民衆に歓喜と感謝の声で迎えられます。フュリオサは新たなリーダーとして受け入れられ、シタデルに水を解放し、新しい未来への希望をもたらします。マックスは静かに去り、再び一人で荒野を旅することを選びます。
5.批評家の分析
ジョージ・ミラー監督は、CGを最小限に抑え、実際のスタントと特殊効果を駆使してリアルな映像を作り上げました。また、物語のテンポの良さや、キャラクターの深みも高く評価されています。特にシャーリーズ・セロンが演じるフュリオサは、強い女性像として多くの称賛を集めました。環境破壊や独裁政権への批判が盛り込まれ、観客に深い印象を与えました。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、その革新的なアプローチとメッセージ性から、アカデミー賞を含む多くの映画賞を受賞し、アクション映画の新たな金字塔として位置づけられたのです。
6.関連商品
DVD & Blu-ray
映画の映像を高画質で楽しめるDVDとBlu-rayは、特典映像が豊富に収録されています。メイキング映像、監督ジョージ・ミラーやキャストのインタビュー、撮影の舞台裏など、ファンが映画の制作過程を深く理解できるコンテンツが満載です。
サウンドトラック
映画の迫力を支えたのは、ジャンキーXLによるエネルギッシュなサウンドトラックです。オリジナルサウンドトラックCDやデジタル配信で、映画の感動を音楽とともに再体験することができます。特にアクションシーンで使用されたトラックは、聴くだけで映画の興奮が蘇ります。
コミック版
映画のストーリーをより深く楽しむためのコミック版も人気です。小説版では、映画では描ききれなかったキャラクターの内面やバックストーリーが詳しく描かれており、ファンにとって新たな発見があります。これにより、映画の世界観がさらに広がります。
アートブック
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のビジュアルデザインは非常に独創的で、アートブックにはコンセプトアートやデザインスケッチが多数収録されています。これらの本は、映画制作のクリエイティブなプロセスを垣間見ることができる貴重な資料であり、ビジュアルデザインや映画制作に興味があるファンにオススメです。
ビデオゲーム
『マッドマックス』の世界観を体験できるビデオゲームも発売されています。オープンワールドのゲームプレイを通じて、プレイヤーは荒廃した世界で生き抜くために戦います。ゲームでは、車両のカスタマイズや、サバイバル要素が強調されており、映画の緊張感と興奮を自分自身で体験することができますね。
(プレイ動画見てたら字幕は小さい)
7.受賞歴
2016年の第88回アカデミー賞で、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は10部門にノミネートされ、6部門で受賞を果たしました。
- 最優秀編集賞
- 最優秀衣装デザイン賞
- 最優秀メイクアップ&ヘアスタイリング賞
- 最優秀音響編集賞
- 最優秀録音賞
- 最優秀美術賞
8.おすすめの似た映画
・マッド・マックスシリーズ前3作
・イーオンフラックス
・マッド・スピード(全2作品)
9.製作費&興行収入&トリビア
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の製作費は、約1億5千万ドルとされています。最終的には世界興行収入が約3億7千万ドルに達しました。
10.印象に残る言葉
全体的にセリフの少ない映画でしたね。
すべてが終わった後のマックスがシタデルを去る時のフュリオサとの目線での会話が
とても良かったですね。
11.まとめ
怒りのデスロードを劇場に観に行ったのが2015年とは、時のたつのは早いですね。
この期間にコロナやウクライナ・ロシア間の戦争など、いろんなことがありました。
公開当時は全3部作とのことで、いつ2作目が公開されるのか楽しみにしていたのですがワーナーとの契約問題など諸事情により公開が遅れたようです。
2024/05/31より次回作『フュリオサ』が公開されるので、IMAXで鑑賞予定です。